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Слова дня / 今日のベラルーシ語 (2016.04.06)

今日の単語は пераклад(ペラクラート)。意味は「翻訳」です。

日本語で読むことのできるベラルーシ文学の翻訳作品は?と言われて皆さんが思い浮かべる作品は何でしょうか。恐らく日本で最も読まれているベラルーシの作家の作品は、スヴェトラーナ・アレクシシェーヴィチの作品で間違いないでしょう。昨年ノーベル文学賞を受賞したことから、改めて日本だけでなく世界的にも大きな注目を集めました。

ところで、ベラルーシの作家の作品で最も古い日本語のпераклад(ペラクラート)、翻訳は何でしょうか。正確に断定するのは難しいですが、分かる限りで最も古いものだと、1952年に出版された除村吉太郎(著)『ソヴェト文學史Ⅲ』の「白ロシヤの詩人ヤンカ・クパーラ」という章に一篇の詩の翻訳が載っています。ヤンカ・クパーラは20世紀のベラルーシ文学の作家で最も代表的な存在として知られる1人です。

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訳されているのは「あそこを行くのは誰か」(原題:А хто там ідзе?) というこれまた非常に有名な詩です。詩の冒頭を引用してみましょう。

「あそのこの沼地や林を行くのは誰か、
あんなに大きな群をなして?―
  白ロシヤ人だ。
痩せた肩に何を彼らは運んで行くか、
痩せた手に何を彼らはもちあげたのか?―
  自分の不幸をだ。
どこへ彼らはこの不幸をすべて運ぶのか、
誰に見せようと彼らは自分の不幸を運ぶのか?―
  この世の中へだ。…」


このように、「あそこを行くのは誰か」はベラルーシ人の民族アイデンティティを鼓舞せんとする力強い詩で、この詩はクパーラとも親交の深かったロシアの作家、ゴーリキーによっても翻訳があることで有名です(この本での翻訳はゴーリキーのロシア語訳からの重訳のようです)。

ベラルーシ文学の作品はこの他にも実は、日本語で読めるものが様々あります。その紹介はまたこのブログで追ってしていければ幸いです。

それでは今日はこの辺で!


2016.04.06の単語:「翻訳」пераклад(ペラクラート)


参考文献
除村吉太郎(1952)『ソヴェト文學史Ⅲ』岩波書店

文責:清沢